いまい動物病院
【獣医師が解説】犬・猫が食べても大丈夫なフルーツ
更新日:2021年2月22日
フルーツはどれも動物には安全だと思ってはいませんか?
人間では比較的フルーツはどれも安全で美味しくいただけますが、犬猫ではどうでしょうか?

すべてのフルーツが安全だとは実は言えないのです。
特に、グレープとレーズンは犬と猫には危険なフルーツとして知られています。ドライフルーツの形であっても危険です。これらは腎不全を引き起こすと言われていますので要注意です。
机の上に放置して取られないように気を付けてください。
実は以下のフルーツは安心して、犬・猫に与えられますので、参考にしてみてください。
リンゴ
あんず
バナナ
ブルーベリー
メロン
クランベリー
マンゴー
オレンジ
ナシ
パイナップル
ラズベリー
いちご
スイカ
まとめ

リンゴ
りんごには食物繊維や豊富に含まれ、低脂肪なフルーツです。りんごは体重の重たい子やシニアの代謝が低い動物には理想的なオヤツなのです。体の骨や組織を健康に保つのに必要なビタミンA、Cが含まれています。しかしながら、おやつとして与える際には程よい量で、また芯と種は必ず取り除いてあげてくださいね(体に悪いシアン化物が含まれています)

あんず
新鮮なあんずは犬猫にとってとても良いオヤツになります。たくさんのカリウムとβカロテン(ガン予防になると言われてます)が含まれています。しかしながら、種や葉っぱは犬猫の体に悪いのであげないようにしてくださいね。

バナナ
バナナには心臓や腎臓の機能をサポートするカリウムが豊富に含まれています。一方でバナナにはたくさんの糖質が含まれています。ですのでオヤツとして与えるのは控えめにし、小さくスライスしてあげるのがベストでしょう。

ブルーベリー
人間への作用と同じく、ブルーベリーには抗酸化作用がありますので、細胞や組織がダメージを受けるのを防いでくれます。さらには、食物繊維やビタミンC、E、ポリフェノールも含まれており、尿路感染症や目の病気を防いでくれます。

メロン
ビタミンA,B,Cやミネラルを多数含んでおり、メロンには抗炎症作用があります。皮と種は必ず取り除いて与えてください。また、メロンの皮を舐めないようにも注意してくださいね。

クランベリー
クランベリーはビタミンCや食物繊維、マンガンを含んでおり、犬猫にとって魅力的なオヤツでしょう。また、尿路感染症予防にもつながります。しかしながら、クランベリーソースやクランベリージュースなどは糖分が多数含まれているため、与えてはいけません。

マンゴー
マンゴーは多数のビタミンが含まれておりオヤツにぴったりの果物です。与える際は種をしっかり取りましょう(体に悪いシアン化物が含まれています)。

オレンジ
猫はオレンジはあまり好まない傾向にありますが、犬はオヤツとしてオレンジを食べます。ビタミンCが多数含まれており、免疫力をあげてくれます。しかしながら、オレンジの種や葉っぱなどは必ず取り除くようにしてあげてください。

ナシ
ナシにはたくさんのビタミンC、A、食物繊維が含まれており、犬猫には適したおやつです。ガン化予防になるともいわれています。リンゴやオレンジなどと同様に種にはシアン化物が含まれていますので必ず取り除くようにしてください。

パイナップル
パイナップルには葉酸や亜鉛など多数のビタミンやミネラルが含まれており、消化や免疫力をあげてくれます。ほかの糖分が多いフルーツと同様に適度に小さく切ってオヤツとしてあげてください。

ラズベリー
ラズベリーは糖分が少なく、たくさんの食物繊維とビタミンCが含まれています。シニアの動物にとって、抗炎症作用があるのでとてもいいでしょう。ラズベリーにはキシリトールが少ないですが含まれています。たくさんキシリトールを摂取すると犬猫にとって致命的になることがあるので注意です。

いちご
ビタミンCなどたくさんの栄養が含まれており、免疫力を増加させると言われています。カロリーも低いですから、ダイエットにも向いています。

スイカ
スイカの約92%は水分です。ですので、水分補給にはもってこいのフルーツです。また、ビタミンA、C、B-6、カリウムもたくさん含まれています。
まとめ
りんごや桃、あんずなどの芯や種にはシアン化物が入っていることで有名です。これらは人間にも同様に毒となりうるのです。しかしながら、これらのフルーツには極わずかの量しかシアン化物は含まれていないため、心配することは無いと思われます。けれども、念には念を入れて、ペットの安全のためにも芯や種は必ず取り除くようにしてあげてください。
また、どれだけの量をあげていいのか…とみなさん疑問に思うでしょう。
犬猫にとっていくら害のないフルーツとは言えども糖分が多数含まれていますので、必ずしも健康的とは言えません。ですので、フルーツはおやつの一環としてあげるのをおススメします。食事量の10%以上のカロリーにならないように注意してフルーツをあげてください。
与えすぎはNG!与える場合は少なく!が大切です。
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